家具の後ろで使う電源タップはどう選ぶ?L字・スイングプラグの注意点
ソファや棚、ベッドなどを壁際に置くと、コンセントと家具が重なってしまうことがあります。
通常のプラグでは家具の背面に当たるため、L字型のプラグや、向きを変えられるスイングプラグを探している方も多いのではないでしょうか。
ただし、プラグの形を変えるだけで、必ず安全に使えるようになるわけではありません。
家具と壁のすき間だけでなく、コードの通り道や接続する機器の消費電力、定期的に点検できるかどうかまで確認することが大切です。
プラグの向きだけを変える方法と、電源タップ本体を家具の外へ出す方法に分けて考えると、自宅に合うものを選びやすくなります。
L字・スイングプラグなら家具の後ろでも使える?
L字型やスイング式のプラグは、コードを壁に沿わせやすく、通常のまっすぐなプラグよりも家具と干渉しにくいことがあります。
しかし、次のような状態では、プラグの形を変えても安全とはいえません。
・プラグやコードを家具が押している
・コードが家具の下敷きになっている
・コードが鋭く折れ曲がっている
・プラグ周辺を長期間確認できない
・ほこりがたまっても掃除できない
家具でコンセントが隠れる場合の危険性や、配置そのものを見直す方法については、こちらで詳しく解説しています。

家具の後ろで使う電源タップの選び方
家具の後ろにあるコンセントで使う電源タップは、プラグの薄さや形だけで決めず、次の4点を確認しましょう。
1.家具と壁のすき間を実際に測る
最初に確認したいのは、家具と壁の間にどれくらいのすき間があるかです。プラグ本体だけでなく、コードが出る方向と、無理なく曲げられる余裕も含めて考える必要があります。
スイングプラグはコードの向きを変えられますが、プラグを挿した状態で家具に押されるほど狭い場所には向きません。コンセントの位置と家具の背面構造も確認し、プラグに力がかからないすき間を確保しましょう。
2.直挿しタイプかコード付きタイプかを決める
コンセントからコードが出る方向だけを変えたい場合は、直挿しタイプが候補になります。
一方、コンセントは家具の後ろにあっても、電源タップ本体を家具の横や上などの確認しやすい場所へ移動したい場合は、コード付きタイプが便利です。
家具の奥で複数のプラグを接続すると、ほこりや異常に気づきにくくなります。できるだけ、電源タップ本体は目視や掃除ができる場所へ出せるものを選びましょう。
3.必要な差込口の数とコードの長さを確認する
差込口が多いほど便利に見えますが、必要以上に多い製品を選ぶと、接続する機器も増えやすくなります。
まずは使用する機器を決め、必要な差込口の数を確認しましょう。
コードも長ければよいとは限りません。余ったコードを束ねたまま使用すると熱がこもりやすくなるため、家具の横や上まで無理なく届く長さを選ぶことが大切です。
4.安全機能と定格容量を確認する
電源タップには、次のような機能を備えた製品があります。
・ほこり防止シャッター
・絶縁キャップ付きプラグ
・二重被ふくコード
・雷ガード
・マグネットによる固定
ただし、安全機能が付いていれば、どのような使い方をしても安全になるわけではありません。
製品の定格容量と接続する機器の消費電力を確認し、プラグやコードに負担がかからない場所で使用しましょう。
家具の後ろにあるコンセントで使いやすい3つの候補
使い方や必要な口数によって、選びやすいタイプは変わります。
どれか1つがすべての家庭に適しているわけではありません。必要な口数やコードの長さ、電源タップ本体を置く場所に合わせて選びましょう。
※表は横にスクロールできます
| 製品 | タイプ | 差込口 | コード長 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Panasonic WH2129WP | 直挿しローリングタップ | 1個口 | なし | プラグの向きを変えたい場合に使いやすい |
| エレコム T-TST02-22310WH | 180度スイングプラグ付き電源タップ | 3個口 | 1m | ほこり防止シャッター・絶縁キャップ・二重被ふく |
| サンワサプライ TAP-SPSLIM4MG-2W | 180度スイングプラグ付き電源タップ | 4個口 | 2m | マグネット・雷ガード・絶縁キャップ・二重被ふく |
※製品仕様は2026年9月6日時点のメーカー公式情報をもとにしています。仕様や販売状況は変更される場合があります。
コンセントの向きだけを変えたいならPanasonic WH2129WP
Panasonicの「WH2129WP」は、壁のコンセントへ直接挿して使う1個口のローリングタップです。コード付きの電源タップではなく、挿したプラグの向きを変えたい場合の候補になります。
接続する機器が1台で、コードを家具の横方向へ逃がしたい場合に向いています。
ただし、この製品を取り付けた厚みも必要です。家具と壁のすき間が狭すぎる場合や、家具がタップを押してしまう場合には使用できません。
購入前に、ローリングタップとプラグを取り付けた状態でも、家具に接触しないだけのすき間があるか確認しましょう。
3個口を家具の外へ出したいならエレコム T-TST02-22310WH
エレコムの「T-TST02-22310WH」は、3個口・コード長1mの電源タップです。
プラグは180度動かせるスイング式で、ほこり防止シャッター、絶縁キャップ、二重被ふくコードを備えています。
コンセントは家具の後ろにあっても、タップ本体を家具の横などへ出し、確認しやすい場所で使いたい場合の候補です。マグネットや雷ガードは付いていないため、タップ本体を置く場所は別に確保する必要があります。
家具の下や背面に挟まないようにし、掃除や点検ができる位置に置きましょう。
4個口と2mのコードが必要ならサンワサプライ TAP-SPSLIM4MG-2W
サンワサプライの「TAP-SPSLIM4MG-2W」は、4個口・コード長2mの電源タップです。
180度スイングプラグのほか、マグネット、雷ガード、絶縁キャップ、二重被ふくコードを備えています。
コンセントから少し離れた場所までコードを伸ばし、スチール製のデスク脚やラックなどへタップ本体を固定したい場合に向いています。
マグネットは木製家具には付きません。また、固定できる場所があっても、コードを家具で挟まないように配線する必要があります。
4個口すべてを使用する場合は、接続する機器の合計消費電力も確認しましょう。
3製品で迷ったときの選び方
3製品は、次のように使い分けると選びやすくなります。
・コンセントの向きだけを変えたい
→ Panasonic WH2129WP
・3個口を家具の横へ出したい
→ エレコム T-TST02-22310WH
・4個口、2mのコード、マグネットが必要
→ サンワサプライ TAP-SPSLIM4MG-2W
どの製品を選ぶ場合も、「家具とのすき間に入るか」だけで判断しないことが大切です。タップ本体やコードを点検できる位置に置けるか、家具を動かさなくてもほこりを掃除できるかまで確認しましょう。
購入前に確認しておきたい5つの項目
電源タップを購入する前に、次の項目を確認しておくと、サイズや長さの失敗を減らせます。
・家具と壁の間にあるすき間
・コンセントから家具の外側までの距離
・接続する機器の数とプラグの大きさ
・接続する機器の消費電力
・プラグとタップ本体を点検できる場所
特にACアダプターは、隣の差込口と干渉することがあります。差込口の数だけでなく、接続するプラグやACアダプターを並べられるかどうかも確認しましょう。
家具の後ろで電源タップを使うときの注意点
家具の後ろは、プラグの異常やほこりに気づきにくい場所です。
NITE(製品評価技術基盤機構)も、プラグやコードの傷み、ほこり、コンセントの緩みなどを定期的に確認するよう注意を呼びかけています。
使用中は、次の点に注意しましょう。
・家具でプラグやコードを押さえつけない
・コードを家具やドアで挟まない
・余ったコードを束ねたまま使わない
・コードを引っ張ってプラグを抜かない
・プラグ周辺のほこりを定期的に掃除する
・傷んだプラグや緩んだコンセントを使わない
・発熱、変色、焦げたようなにおいがあれば使用を中止する
また、PSE適合や安全機能の表示は、家具で押しつけたり、定格容量を超えたりしても安全という意味ではありません。取り付けた後も定期的に状態を確認できる配置にしましょう。
家具の後ろでも、無理のない配線を選ぶ
家具の後ろにあるコンセントでは、L字型やスイング式のプラグを使うことで、コードを壁に沿わせやすくなる場合があります。
ただし、選ぶときはプラグの形だけでなく、次の点を確認することが大切です。
・家具と壁のすき間
・コードを逃がす方向
・必要な差込口の数
・コードの長さ
・安全機能と定格容量
・掃除や点検ができる設置場所
向きだけを変えたい場合は直挿しタイプ、タップ本体を家具の外へ移動したい場合はコード付きタイプが候補になります。
家具でプラグやコードを押さえつけず、異常やほこりを定期的に確認できる状態で使用しましょう。
