ロボット掃除機は段差がある家でも使える?何cmまで越えられるかと対策
「ロボット掃除機が欲しいけれど、うちには部屋の間に段差がある……」
そんなときに気になるのが、「この段差、ロボット掃除機は越えられるの?」ということではないでしょうか。
ロボット掃除機が越えられる段差には限界があります。また、「○cm以下ならどの機種でも大丈夫」というものでもありません。
ここでは、ロボット掃除機が越えられる段差の目安、自宅での確認方法、越えられない場合の対策を順番に整理します。
まず「段差の高さ」と「機種の仕様」を確認しよう
ロボット掃除機を段差のある家で使いたい場合は、最初に自宅の段差の高さを測ることから始めましょう。
そのうえで、購入予定または使用中の機種について、メーカーが公表している乗り越え可能な段差を確認します。
従来型のロボット掃除機では、2cm前後が一つの目安になる機種があります。ただし、機種によって条件は違います。
たとえばPanasonicのルーロでは、機種によって2cm未満または2.5cm未満が目安です。日立も約2cm以上の段差は乗り越えられない場合があり、2cm未満でも使用状況によって乗り越えられない場合があると案内しています。
つまり、
段差が低い
→ 購入候補機種の公式仕様を確認
仕様上の目安を超えている
→ スロープなどの段差対策を検討
段差がかなり高い
→ エリアを分けて掃除する、段差対応力の高い機種を検討する
という順番で考えると分かりやすくなります。
ロボット掃除機は何cmの段差まで越えられる?
ロボット掃除機の段差性能は、メーカーや機種によって異なります。
2cm前後が目安になる機種は多い
たとえばPanasonicのルーロでは、MC-RSF1000は約2.5cm未満、それ以外の案内対象機種では約2cm未満の段差を乗り越えられる目安としています。
SwitchBotも一部のロボット掃除機について、乗り越えられる段差を20mm未満と案内しています。
そのため、従来型では2cm前後が一つの参考になります。ただし、これはすべてのロボット掃除機に共通する数字ではありません。
同じ高さでも越えられないことがある
ここは注意したいところです。
日立は、約2cm以上の段差は乗り越えられない場合がある一方、2cm未満でも使用状況によって乗り越えられない場合があるとしています。
段差の高さだけでなく、
- 段差の形状
- 床の状態
- 機種の構造
- 段差への進入の仕方
なども影響します。
そのため、「うちは1.8cmだから絶対大丈夫」とは考えないほうが安心です。
まず自宅の段差を測ってみよう
購入前なら、家の中でロボット掃除機が通る場所を確認します。
特にチェックしたいのは、
- リビングと廊下の境目
- 和室の敷居
- 引き戸のレール周辺
- 部屋と部屋の境目
- ラグやマットの端
などです。
段差の高さを定規やメジャーで測っておけば、購入候補機種の仕様と比較できます。
ここで重要なのは、一番低い場所ではなく、ロボット掃除機に通ってほしい経路にある高い段差も確認することです。リビングでは問題なくても、和室へ入るところだけ越えられない、といったケースも考えられます。
ロボット掃除機が段差を越えられないときの4つの対策
自宅の段差がロボット掃除機の対応範囲を超えていても、すぐに諦める必要はありません。
1.段差スロープを設置する
比較的小さな段差なら、室内用の段差スロープを設置する方法があります。急な段差を緩やかな傾斜にすることで、ロボット掃除機が通りやすくなる可能性があります。
ただし、「高ささえ合えば、どんなスロープでも大丈夫」というわけではありません。
たとえばSwitchBotでは、一部機種についてスロープ使用時の最大傾斜角を15度と案内しています。
スロープを選ぶときは、
- 段差の高さ
- スロープの傾斜
- 必要な奥行き
- ロボット掃除機が安定して走れる幅
- 滑りにくさ
なども確認しましょう。
2.掃除するエリアを分ける
段差を無理に越えさせず、掃除するエリアを分ける方法もあります。
たとえば、
リビング・ダイニングは自動運転
和室は別に掃除する
という使い方です。
「家中を完全に自動化しなければ意味がない」と考えず、掃除の負担を減らせる場所だけ任せる方法もあります。
3.必要な場所へロボット掃除機を移動して使う
段差を越えられない部屋だけ、ロボット掃除機を人の手で移動させて掃除する方法もあります。
機種によってマップや充電台との関係など使用条件が異なるため、複数エリアで使用できるかはメーカーの説明書や公式情報を確認してください。
多少手間は残りますが、段差対策の工事などをせずに済むメリットがあります。
4.段差に強いロボット掃除機を検討する
これから購入する場合は、段差への対応力そのものを機種選びの条件にする方法もあります。近年は、従来より高い段差への対応を特徴とするモデルも登場しています。
たとえばRoborockのSaros 20 Sonicは、条件付きながら、二重敷居で合計最大8.8cmなどの乗り越え性能を案内しています。
ただし、これは「8.8cmの垂直な段差なら何でも越えられる」という意味ではありません。段差の形状など条件があるため、購入時にはメーカーが示す条件を必ず確認しましょう。
ラグやマットも「段差」になることがある
見落としやすいのが、床そのものではなくラグやマットによる高低差です。
薄いラグなら走行できても、
- 厚手のラグ
- 毛足の長いラグ
- めくれやすいマット
- 滑りやすい敷物
などでは、うまく乗り越えられなかったり、引っ掛かったりすることがあります。Panasonicも、毛足の長さなど条件によってロボット掃除機が使用できない敷物があると案内しています。
ロボット掃除機を購入するなら、床の段差だけでなく、普段敷いているラグやマットも含めて確認しておきましょう。
購入前なら「段差性能」だけで機種を決めない
段差のある家では乗り越え性能が重要ですが、それだけでロボット掃除機を決めるのもおすすめしません。
たとえば、
- 本体の高さ
- 家具の下へ入れるか
- 吸引・水拭き性能
- 障害物回避
- マッピング機能
- 自動ゴミ収集
- メンテナンスのしやすさ
なども使い勝手に関わります。
まず、「わが家には○cmの段差がある」という条件を把握して、その条件をクリアできる候補の中から必要な機能を比較すると選びやすくなります。
状況別|段差がある家での考え方
※表は横にスクロールできます
| 自宅の状況 | まず検討したいこと |
|---|---|
| 小さな段差がある | 機種の公式仕様と段差の高さを比較 |
| 仕様の目安を少し超える | 適切なスロープを使えるか検討 |
| 和室など一部だけ段差が高い | エリアを分ける・本体を移動する |
| 高い段差が複数ある | 段差対応力の高い機種も比較 |
| 厚手のラグがある | ラグへの対応条件も確認 |
| 購入前 | 家の段差を測ってから機種を選ぶ |
まとめ|段差がある家でも、条件を確認してから選ぼう
段差があるからといって、ロボット掃除機を諦める必要はありません。まずは、ロボット掃除機に通ってほしい場所の段差を実際に測ることから始めましょう。
そのうえで、購入候補機種がメーカー公式でどの程度の段差に対応しているかを確認します。
越えられない段差がある場合は、
- 段差スロープを使う
- 掃除エリアを分ける
- 必要な場所へ本体を移動する
- 段差に強い機種を選ぶ
などの方法があります。
大切なのは、「ロボット掃除機ならだいたい2cmまで大丈夫」と一律に判断しないこと。
自宅の条件を測る → 機種の仕様を確認する → 必要なら対策する
という順番で考えれば、段差のある家でも自分に合った使い方を見つけやすくなります。
