家具でコンセントが隠れる!そのまま使って大丈夫?安全な対策と注意点
「ここに家具を置きたいけれど、コンセントがちょうど後ろに隠れてしまう……」ベッドやソファ、チェストなどを置いたとき、こんなことがありますよね。
コンセントが家具の後ろに隠れること自体が、直ちに危険というわけではありません。
ただし、
- プラグやコンセントを点検・掃除できない
- 家具でコードやプラグを圧迫している
- コードを無理に曲げている
といった状態は避ける必要があります。
家具でコンセントが隠れたときは、「隠れていること」だけで判断せず、点検できるか、プラグやコードが圧迫されていないかを一つずつ確かめることが大切です。
「隠れること」より、隠れたあとに安全に使えるかを確認

家具の後ろにコンセントが隠れる場合は、まず次の3点を確認しましょう。
① プラグやコンセントを定期的に点検・掃除できるか
② 家具でコードやプラグを挟んだり、強く押したりしていないか
③ コードを無理に曲げたり引っ張ったりしていないか
NITEは、棚など家具の後ろにあるコンセントも定期的に確認し、プラグにたまったほこりを取り除くよう注意喚起しています。
またPanasonicも、家具などで電源コードを下敷きにしたり、ドアなどで挟んだりすると、内部の芯線が切れて焼損の原因になると説明しています。
つまり、「コンセントが見えなくなる=ダメ」ではなく、安全に使い続けられる状態かを確認することが大切です。
家具の後ろのコンセントで注意したい3つのこと
1.ほこりがたまっても気づきにくい
家具の後ろは普段あまり見る場所ではありません。そのため、プラグとコンセントの間にほこりがたまっていても気づきにくくなります。ほこりや水分が付着すると、トラッキング現象によって発火につながることがあります。
トラッキング現象とは、付着したほこりや水分などによって電気の通り道ができ、異常発熱する現象です。
家具で隠れていても、定期的に確認・掃除できるようにしておくことが大切です。
2.家具でコードを挟んでしまうことがある
家具を壁いっぱいまで寄せた結果、電源コードを家具と床・壁の間に挟んでしまうことがあります。これは避けましょう。
Panasonicは、家具などの下敷きにしたりドアで挟んだりすると、コード内部の芯線が切れ、焼損の原因になると注意しています。
NITEにも、家具の下敷きになった延長コードが半断線状態になり、発火した事故例があります。
3.プラグやコードに無理な力がかかることがある
家具と壁の隙間が狭いと、差したプラグを家具で押したり、コードを急角度に曲げたりしてしまうことがあります。
NITEは、コードやプラグへの繰り返しの引っ張り・曲げなどによって破損し、火災につながるおそれがあると注意喚起しています。
家具を置いたあとに、
- プラグが押しつぶされていないか
- コードが無理に曲がっていないか
も確認しましょう。
家具でコンセントが隠れるときの4つの対策
ここからは、状況別に考えてみましょう。
対策1|家具の位置を少し調整する
最初に試したいのは、家具の配置を少し変える方法です。
数センチ移動するだけで、
- プラグを圧迫しなくなる
- コードを無理に曲げずに済む
- 点検・掃除がしやすくなる
ことがあります。
ただし、「家具を○cm離せば安全」と一律には言えません。プラグの形状や使用する家電、家具によって条件が異なるため、コードやプラグに無理な力がかからず、点検できる状態を確保することを基準にしましょう。
対策2|家具の形や配置を見直す
これから家具を購入する場合は、コンセント位置も含めて家具を選ぶ方法があります。
たとえば、
- 背板がない部分からコンセントへアクセスできる家具
- 脚付きで床との間に空間がある家具
- 配線用のスペースが設けられた家具
などです。
「壁の幅に家具が入るか」だけでなく、家具を置いたあとコンセントをどう使うかまで確認すると失敗しにくくなります。
対策3|延長コードや電源タップを使うなら容量にも注意する
家具の後ろのコンセントから、使いやすい位置まで延長コードや電源タップを使いたい場合もあるでしょう。
ただし、ここでも注意が必要です。
NITEは、延長コードやテーブルタップについて、接続可能な最大消費電力を超えて使用しないよう注意喚起しています。また、コードを家具で踏んだり、強く曲げたりしないことも重要です。
特に消費電力の大きな家電では、延長コードなどを使用できない場合や、壁のコンセントへ単独で接続するよう指定されている場合があります。
使用する家電の取扱説明書も必ず確認しましょう。
家具の後ろにあるコンセントに合う電源タップを探している場合は、L字・スイングプラグの違いに加えて、すき間やコード長、口数も確認しておきましょう。

対策4|どうしても配置できないならコンセントの移設・増設を検討する
家具の配置を変えても解決せず、「ここにコンセントがあれば全部解決するのに……」という場合は、コンセント自体の位置を見直す方法もあります。
ただし、壁のコンセントの増設や移設など、電気配線に関わる作業は自分で行わず、必要に応じて専門の電気工事業者へ相談しましょう。
大がかりな方法ではありますが、今後も長く同じ家具配置で暮らす予定なら、選択肢の一つになります。
家具の後ろで延長コードを使っても大丈夫?
延長コードを使うこと自体だけで一律に判断するのではなく、使い方と使用する家電の条件を確認する必要があります。
特に避けたいのは、
- 家具でコードを踏む・挟む
- コードを強く曲げる
- 定格を超える家電を接続する
- 傷んだコードをそのまま使う
- ほこりがたまった状態で放置する
といった使い方です。NITEは、コードへの無理な力や定格を超えた使用、プラグ周辺のほこりなどについて事故防止の注意を呼びかけています。
また、Panasonicはエアコン・電子レンジ・ジャー炊飯器・洗濯乾燥機など、消費電力の大きい製品はコンセントを単独で使うよう案内しています。
延長コードを使う前に、使用する家電の取扱説明書も確認しましょう。
こんな状態なら、そのまま使わない
家具を動かしてコンセントを確認したときに、
- プラグが変形・変色している
- コードが傷んでいる
- コンセントがゆるい
- 焦げたような跡がある
などの異常があれば、そのまま使い続けないようにしましょう。Panasonicも、傷んだプラグやゆるんだコンセントは使用しないよう案内しています。
「まだ電気が使えるから大丈夫」と判断せず、異常がある場合は使用を中止し、必要に応じてメーカーや電気工事業者などへ相談してください。
家具を置く前にコンセント位置を確認しておくとラク
これから模様替えや家具購入をするなら、家具のサイズだけでなくコンセントの位置も一緒に測っておくと安心です。
確認したいのは、
- コンセントの位置と高さ
- 家具を置いたあと点検できるか
- プラグやコードを圧迫しないか
- コードが必要な場所まで届くか
- 使用する家電に延長コード等を使えるか
などです。
家具を置いてから、「コンセントが完全に隠れた……」と気づくより、先に確認しておくほうが配置の選択肢も広がります。
状況別|家具でコンセントが隠れるときの考え方
※表は横にスクロールできます
| 状況 | まず検討したいこと |
|---|---|
| 家具を少し動かせる | プラグ・コードを圧迫しない位置へ調整 |
| コンセントを点検できない | 定期的に確認できる配置へ見直す |
| コードが家具に挟まる | 配置・配線を変更 |
| これから家具を買う | 配線しやすい形状も選択条件にする |
| 延長コードを使いたい | 定格・家電の取扱説明書・配線状態を確認 |
| どう配置しても使えない | コンセントの移設・増設を専門業者へ相談 |
| プラグやコンセントに異常がある | 使用を中止して適切な相談先へ |
家具で隠れても「点検できる・圧迫しない」が大切
家具の後ろにコンセントが隠れること自体を、必要以上に怖がる必要はありません。
大切なのは、
- 定期的に点検・掃除できること
- コードやプラグを家具で圧迫しないこと
- コードに無理な力をかけないこと
- 使用する家電や配線器具の条件を守ること
です。
家具を少し動かすだけで解決する場合もあれば、家具や配線方法の見直し、場合によってはコンセントの移設・増設を検討したほうがよい場合もあります。
まずは家具の後ろを一度確認して、コンセント・プラグ・コードがどんな状態になっているかを見ることから始めてみましょう。
